- Vol.18 コムロイ2009/02/24
こんにちは。バーンロムサイ、スタッフの鈴木です。

2009年も年が明けて一月ほど経ちましたが、タイのお正月は日本の年末年始ほど「お正月」という感じがありません。それというのも、タイ人にとってはタ イ旧暦の正月である、4月のソンクラーンのほうが「お正月」だからかもしれません。とはいっても大晦日にはチェンマイ市内でカウントダウンのイベントが行 われていたようで、年が明けた瞬間チェンマイ市内の方からは新年を祝う花火の音が聞こえてきました。そして、年が明けた空にはオレンジ色の星のような光が ゆらゆらと現れ、その数はどんどん増えていきました。この光の正体は、コムロイと呼ばれる紙製の熱気球です。

このコムロイは丸い竹の枠と和紙でできていて、バームクーヘンのような形をした燃料に火をつけることによって、その燃料が燃える熱気で熱気球のように空へ 浮かび上がっていきます。このコムロイは厄払いのためにあげるのですが、あげる際に願い事をしてもよいようです。タイ人スタッフによると、誕生日などにお 供え物を持ってお寺にお参りに行き、最後に今までの悪いものをコムロイと一緒に飛ばすというのが正式なコムロイのあげ方なのだそうです。

新年や11月のロイクラトーン(灯篭流し)の時にはたくさんのコムロイがあげられるのですが、特にロイクラトーンの時には大量のコムロイがあげられます。 ロイクラトーンの期間、チェンマイの北、メージョーというところでは、大勢の人が集まってコムロイをあげるというイベントがあります。数え切れないほどの コムロイが一斉にあげられた際には、言葉では言い表せないほどの幻想的な風景で、無数のコムロイの明かりは天の川のようになって空を流れていきます。イベ ント会場までの道のりは、まるで満員電車のようなものすごい人混みですが、それでも見に行く価値はあると思います。

去年、バーンロムサイの代表の名取の誕生日には、子どもたちが1人1つずつ31個のコムロイを順々にあげていき、最後にバーンロムサイで働く大工さんたち 特製の巨大コムロイをあげました。コムロイをあげる際に、花火や爆竹を一緒につけてあげることもあるのですが、この巨大コムロイも大量の花火や爆竹ととも にあげられ、花火の光と爆竹の音とともに空へと昇っていく巨大コムロイはまるでスペースシャトルの打ち上げのようでした。

このコムロイ、あげるタイミングが早すぎて浮力が足りなかったり、花火や爆竹をつけすぎて重すぎたりすると、コムロイが落ちてきてしまうこともあります。 コムロイが落ちて火事になってしまったこともあるそうなので、ちょっと危ないところもあるのですが、気にせずどんどんあげるあたりはタイらしいところで す。ちなみに日本ではコムロイをあげることはできないそうですので、タイにいらした際にはコムロイをあげてみてはどうでしょうか。ゆらゆらとコムロイが空 へと昇って行き、最後には星になる様子は感動すること間違いなしです。
2009/02
バーンロムサイ スタッフ 鈴木寛人






