- Vol.15 チャリティ・ベア10,000個プロジェクト2008/07/24
Vol.8で バーンロムサイのものづくりについて紹介していますが、数あるものづくりの中でも、縫製場で出た余り布から作られるくまの人形。そのくまにボランティアが 中心となり、ビーズ付けや洋服作りなどの装飾をして販売し、その売り上げがバーンロムサイの運営費となる、今ではバーンロムサイの定番人気商品となってい る「バーンロムサイ チャリティ・ベア」。今回はそのチャリティ・ベアについてご紹介します。
今年の12月13日(土)~22日(月)、六本木AXIS Galleryにて、第7回「バーンロムサイ Under The Tree展」を開催します。今回のテーマは「10000匹のチャリティ・ベア」!

日本・タイのアーティストの方々、ボランティアの方々にご協力頂き、タイ・チェンマイで製作している裸くまたちに自由な発想で洋服を着せてもらおう!そし て、UT展会場にて展示・販売。その売り上げはホームの運営費の一部として使わせて頂く・・・。チェンマイと日本を結び、大勢の協力で成り立つチャリ ティ・プロジェクトです。私は今バーンロムサイのものづくりの場所、縫製場にてボランティアスタッフとして働いています。その仕事の中にはもちろんこの チャリティ・ベアの製作もあり、今回のこの10,000個プロジェクトではチェンマイでの裸くまの生産スケジュールから日本への発送も担当しています。

裸くま、これは全てチェンマイで製作しています。「ニューライフセンター」、ここはHIV感染者の女性達の施設です。今回のプロジェクト以外でも、以前か ら裸くまを製作してもらっているのですが、UT展用に月1500~1700個と、普段の倍以上の数の製作をお願いしています。まずここに布と綿を届けるの は私たちの仕事。その後、布にシルクスクリーンで型を取り、布を切るのがひとり。その後布を縫い、綿をつめて裸くまを完成させるのがアーさんとジュリーさ ん。あらかじめ期限を決め、その日までに500個、700個等と決まった数を完成させてもらっているのですが、ピックアップに行くと、必ず冷えたお水を出 してくれるふたり。バーンロムサイから車で約30分程のところにあるので、暑い日のここで頂くお水は格別においしく感じます。時にはお昼ご飯をごちそうに なったり、果物を頂いたり、他愛のない話で笑いあったり・・・アーさんとジュリーさんは優しく、とても気さくで、恐らく相当大変な今回の大量生産の疲れも 見せずに協力してくれる、とても素敵なふたり。今回のプロジェクトのおかげで、彼女達の作る裸くまのクオリティはどんどん上がっています。彼女たちの手の 元、こうして、まず顔のない裸くまが完成します。

次に裸くまに顔をつける作業。この作業は以前バーンロムサイで手仕事をしていたプラニーさんが行ってくれています。プラニーさんはタイで製作される裸くま 全てに、たったひとりで顔付けをしてくれている凄腕の持ち主。簡単そうに見える顔つけも、やってみると実はとても難しいのですが、プラニーさんはさすがで す。笑った顔、眠った顔・・・彼女の手にかかれば裸くまがみんなかわいい顔を付けてバーンロムサイに戻ってくるのですから。毎回、バイクに乗って大きな袋 にたくさんのくま達を詰めてバーンロムサイに届けてくれるプラニーさんの姿は、「くまのお人形屋さん」の様です。もちろん今回の10,000個も、全てプ ラニーさんの手仕事!

こうして、ここチェンマイでたくさんの人の手を渡り完成する裸くま。この裸くまたちはバーンロムサイを出発し、海を渡り、日本へ向かいます。そして、ご協 力頂く方々の元へ。今頃、チェンマイを旅立った裸くまたちは、12月のUT展に向けて綺麗なお洋服を着せてもらっているところでしょうか。最初はただの 布。それが何人もの人の手を渡り、くまの形になり、顔がつけられ、洋服を着せてもらい、それがまたたくさん方の目に触れ、誰かの大切なお人形のひとつにな る・・・そして、それが売上金としてバーンロムサイにまた戻ってき、それが子ども達の現在と未来に繋がる・・・。タイと日本、海を越えてもこうしてひとつ の輪として繋がっているのです。チェンマイで裸くまを作る女性たちと、お洋服を着せてくれる日本の方々。言葉を交わしたことも顔を合わせたこともない人と 人が、ひとつのくまの人形を通じて繋がっているということ。それが今年の12月のUT展で全てがひとつとなり集まること。こんなにも素敵なプロジェクトに 携われることを幸せに、そして誇りに思います。
今日も裸くまを作るチェンマイの女性たちと、くま達に日本でお洋服を着させてくださる方々・・・「10,000匹のチャリティ・ベア」にご協力頂く全ての皆様に感謝の気持ちを込めて。2008/07 バーンロムサイボランティアスタッフ 中出 絵里






