- Vol.37 第1回 富澤商店講習会
第一線で活躍する有名人気店のシェフを講師にお招きし、実演形式でプロの技術を学ぶ富澤講習会。
第1回を8月29日(月)に開催いたしました。
記念すべき第1回目の講師は西鎌倉「les choux (レ・シュー)」の倉内正巳シェフ。「にしかまプリン」やお店の名前の付いたシュークリーム「レ・シュー」が人気のフランス菓子店です。
今回はお店で販売しているモンブラン、匠クッキー和三盆味、フィナンシェカフェの作り方をご紹介いただきました。
モンブラン
セパトタルト160 2台分



《材料》 ・ 冷凍パイシート 2枚 【クレームシャンティ】 ・ 中沢ナイスホイップG 200cc ・ 中沢フレッシュクリームFW 200cc ・ 微粒子グラニュー糖 27g 1滴 【クレームパティシエ】 ・ 牛乳 500cc ・ 冷凍卵黄(20%加糖) 125g ・ 無塩バター 30g ・ ゆきんこ(薄力粉) 43g ・ バニラビーンズ 1/2本 ・ 微粒子グラニュー糖 120g ・ クレームシャンティ 165g 【クレームダマンド】 ・ 醗酵バター 253g ・ 微粒子グラニュー糖 225g ・ アーモンドプードル 250g ・ コーンスターチ 25g ・ 全卵 4個 【マロンペースト】 ・ サバトン マロンペースト 500g ・ 無塩バター 113g ・ ドーバーラム45° 適量 栗渋皮煮 12粒 《事前準備》
・タルトの型に薄く延ばしたパイシートを敷きフォーク等で穴を開け、冷蔵庫で休ませておきます。
《作り方》
【クレームシャンティ】
1. 材料を全てボウルに入れ、立てます。
【クレームパティシエ】
1. 牛乳と無塩バターを鍋に入れ、沸騰直前まで火にかけます。
2. 解凍した冷凍卵黄(20%加糖)に微粒子グラニュー糖を加え、白っぽくなるまですり合わせます。
3. ふるっておいたゆきんこを加え、静かに混ぜ合わせます。
4. 卵黄に温めた牛乳と無塩バターを1/3ずつ加え混ぜ合わせます。
5. 漉し器にかけ、鍋に戻します。
6. バニラビーンズの種を取り出し鍋に加え、ツヤが出てなめらかになるまで火にかけます。
7. クレームシャンティ165gをカスタードに加え混ぜ合わせます。【クレームダマンド】
1. 室温に戻した醗酵バターにグラニュー糖、アーモンドプードル、コーンスターチを加え、混ぜ合わせます。
2. 溶いた全卵を少しずつ加え、冷蔵庫で絞りやすい固さまで冷やします。
3. 休ませておいたパイ生地にクレームダマンドを絞り、180~190℃のオーブンの下段で25分焼成し十分に余熱を取っておきます。【マロンペースト】
1. マロンペーストと室温に戻した無塩バター、ドーバーラム45°を混ぜ合わせます。【仕上げ】
1. ドーバーラム45°を3倍のシロップ(砂糖と水を5:6の割合)と混ぜ合わせ、タルトの表面に塗ります。
2. タルトに渋皮付栗甘露煮をのせ、クレームパティシエ、クレームシャンティを順番に絞ります。
3. マロンペーストを絞ります。

クレームパティシエ クレームダマンドを絞ります マロンペーストを絞ります
匠クッキー 和三盆
50~70個分

《材料》 ・ 醗酵バター 200g ・ 八重山本黒糖(粉末) 14g ・ 和三盆糖 36g ・ ファリーヌ(薄力粉) 266g *クッキーにまぶす砂糖(分量外)
三盆糖3.5:粉砂糖6.5
《事前準備》
・醗酵バターは室温に戻しておきます。
・八重山本黒糖、和三盆糖、ファリーヌはふるっておきます。
《作り方》1. 材料をボウルに入れ、混ぜ合わせます。
2 生地が混ざったらひとまとめにしラップをし冷蔵庫で冷やします。
3. 一口大に丸め天板に並べ、170℃のオーブン中段~下段で15分焼成します。
4. 焼きあがったら完全に冷ましてから、分量外の粉糖と和三盆糖を混ぜたものにまぶします。

混ざった生地 焼きあがったクッキー 粉糖をまぶします
フィナンシェ カフェ
50~60個分

《材料》 ・ 冷凍卵白 600g ・ 粉砂糖 600g ・ アーモンドプードル 234g ・ ファリーヌ(薄力粉) 234g ・ ベーキングパウダー 10g ・ トックブランシュ カフェ 45ml ・ 醗酵バター 600g 《作り方》
1. 解凍した冷凍卵白にあらかじめふるっておいた粉砂糖、アーモンドプードル、ファリーヌ、ベーキングパウダーを順番に加え、混ぜ合わせます。
2. トックブランシュカフェを加えます。3. 醗酵バターを沸騰させて加え、底をすくうようにホイッパーで混ぜ合わせます。
4. 天板の上に置いたシリコン型に生地を絞りだし、190℃のオーブンで12分焼成します。

沸騰したバターを加えます 生地を絞りだします

『お菓子作りに重要なことは、材料の特性を理解すること。
何を先に入れる、後に入れる、同時に入れる・・・理由を考えながらお菓子を作ると、どんどんレパートリーが増えていきます。
レシピを丸覚えしても、レシピの数しかお菓子はできません。材料の特性さえ理解すれば、100のレシピが作れる人は1000のお菓子が作れるようになります。』という倉内シェフには、実演中にいくつものアドバイスをいただきました。
さらに質疑応答の時間ではお菓子作りで困っていたことやレ・シューのケーキがおいしい理由など、今日の講習会内容以外のたくさんの質問を倉内シェフにひとつひとつ分かりやすく答えていただきました。
「モンブランのクレームシャンティは、なぜ乳脂肪分100%のフレッシュクリームと乳脂肪分18%植物性脂肪分27%のナイスホイップを2種類を合わせているのですか?」とお客様にご質問をいただきました。
『2種類を合わせて使用しているお店は原価を安くするためだと修行時代に教わりました。私自身も乳脂肪分100%のクリームの方がおいしいに決まっている、独立したら自分のお店でも乳脂肪分100%のみのクリームを使おうと思っていました。
15年前、レ・シューのオープンの際にクリームの配合をいろいろとテストしてみたところ、
乳脂肪分100%は口の中に脂っぽさがいつまでも残りましたが、植物性脂肪分を合わせたクリームは脂っぽさが残らず、後味のキレが良かったんです。
レ・シューでは原価のためでなく、よりおいしいお菓子を作るために2種類のクリームを使用しています。』
よりおいしいお菓子を作るため。固定概念にとらわれず、材料ひとつひとつの特徴・特性を活かすというシェフのこだわりが感じられる講習会になりました。

「昔から倉内シェフの大ファンでした」「シェフのお話は興味深かったです」「今日試食した焼きたてのフィナンシェカフェはとても美味しかった」など、今回お越しいただいたお客様からは嬉しいご感想をたくさんいただきました。ありがとうございます。
今後も富澤講習会の開催を企画中です。お楽しみに!

倉内シェフ(中央)と、お手伝いに来てくださったレ・シュースタッフの郷治さん(左)、小林さん(右)

◇Les choux(レ・シュー)
住所:神奈川県鎌倉市西鎌倉1-1-10
TEL:0467-31-5288
営業時間:9:00~19:00
定休日:第3水曜
URL:http://www.leschoux.co.jp
* 一部の商品を通信販売でご購入できます。






